登山口のすぐ下に駐車スペースがあります。野坂山いこいの森として、キャンプ場やバンガローもあるので、全体にかなり整備されています。
10時10分、登山口を出発。春ゼミが、かなりうるさい。しばらく歩くとその鳴き声がやみ、沢の音が聞こえてくる。
杉林を風が渡って気持ちいい。ジグザグだけどさほど急ではない道を歩き続けていると、沢の音が一層大きくなり、お地蔵様が迎えてくれる。
トチノキ地蔵様だ。その横を流れる水は敦賀の名水だそうで、柄杓やコップが置かれている。試しに一口。そう、やわらかくて美味しい!
沢の横のベンチに座り、この名水でコーヒーを淹れて飲んだ。コーヒーも何だかまろやかな気がした。
トチノキ地蔵から少し上がったところ、振り返ると敦賀湾の穏やかな海と青い空が見えた。何とも、贅沢な気分。
だって、山も海も空もって、欲張りですよね。これも、お天気がいいおかげ。若葉は目に鮮やかだし、
適度に風が吹いて心地いいし…。やがて、一の岳到着。ここは、ちょっとした展望スペースになっていて、
敦賀市街と海がよく見える。一の岳があるということは、二の岳、三の岳もあるわけです。でも後の二つは、道標があるだけで、それらしいスペースはありません。
道の途中って感じ。この二の岳辺りになると、ブナの原生林が目を楽しませてくれる。
12時40分、山頂到着。かなり広い。遮るものが何もないので眺望もいいし、日当たりもいい。山頂手前には避難小屋もある。
が、!! 授業の一環の体験登山なのだろう、小学生の児童たちが走り回っている。「ああ、エライ日に来たなぁ…。」
子供たちを避けて山頂から少し下った一角に腰を下ろす。
ともかく、ビールで乾杯! すると、先生の「帰りまーす!」の声が。ああ、ようやく静かな山が楽しめる。
子どもたちの去った山頂に場所を移し、昼ご飯。おにぎりとカップに入ったみそ汁、コーヒーとドーナツ。
下りは登ってきた道をピストンだけど、途中道を外れて行者岩に立ち寄った。
本道から往復、5〜6分くらいです。綱が垂らしてある急で狭い道を通ります。
勿論ここも眺めはいいけど、眺望に関してはこれまでいっぱい味わったのでもうお腹いっぱいって感じでした。
15時15分、登山口到着。
◇上掲の写真は何カ所か拡大できます。
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