釈迦ヶ岳
(大峰山系・標高1800m)
Date:2004年11月14日
天気:晴れのち曇り メンバー:山の会の人たちプラス"猫チャン"

大峰山系は一年を通して雨の多い地域。これまで2度計画したがともに雨で登れず。
さあ、3度目のしょうじきとなるのか、はたまた2度あることは3度あるのか!


13日20時頃、吉野発電所近くの野営地に到着。満点の星に見守られながらテントを張り、 夕食の用意。Jさん持参の焼き肉でまずは一献。シートの上には焼酎や日本酒、ビールがゴロゴロ。皆さんいつものことながら、用意周到です。 わいわいとにぎやかな宴となる。ややあって、いつもなら遅くまで飲み続けるTさんが「もう寝る」と宣言。 皆、いぶかしげにTさんを見やる。Tさんは本当にテントの中に入ってしまわれた。明日に向けての強い意志が窺える。 と、何やら獣の鳴き声が!(Tさんではありません。)声のする方に足を運ぶと、 暗闇の中に赤く光る目が二つ。四つ、あっ、もう一対。Jさんによると狸だそうで、氷ノ山の朝、初めて目にした野生の狸君の きょとんとした姿を思い出した。
【今年は、熊や狸などの野生の子たちには受難の年だったなあ。】
シュラフにもぐり込んだのは23時頃。と、またまた獣の咆吼が。今度はやけにかん高い。テントの外から「鹿やな」の声。
14日午前9時、幕営地を車で出発。このところの大雨や台風の影響で土砂崩れや落石を心配したが、有り難いことに 杞憂に終わった。紅葉は今がピークかな。植物がトンと不案内な上、感歎のボキャブラリーの貧困な"猫"は 、「きれい!」を連発するしか能がない。旭登山口に着いたのは9時45分。かなり高所まで車で登った。 駐車スペースと真新しいトイレもある。といっても、まだ建設中で使うことは出来なかった。
10時、登山開始。しばらくは石楠花の群落が続き、やがて熊笹が両脇に生えた樹林帯を行く。 道は整備されており、歩きやすいが展望はいまいち。
がっっ!1時間弱で様相はすっかり変わり、何とも幻想的で美しい!台風の爪痕か、巨木が根っこごと倒れている。 立ち止まっては景色に見入り、しばらく行ってはまた立ち止まりと、目とカメラに焼き付けるのに忙しい。 こんな時、後ろを歩く人にすまないなあと思いつつ、けれども隊列を乱してしまう。"熊チャン"がよく口にする、 遠慮しいしい厚かましいって、こういうこと?
「台高みたいやねえ」と皆口々に言うけど、台高を知らない"猫"は黙々と歩く。視界も開け、遠くに青い山並みが 見える。青空がとにかく嬉しい。 【青空のした、歩くの久しぶりだな。このところ、すっかり雨女だから。】とは言え、今年は誰もが 雨女さん雨男さんですよね。
12時、水場に到着。ザックをデポして頂上を目指す。【空身は楽でいいな。】しかし、Kさんはみんなの乾杯用のビールを 持っていくため、引き続き重いザックを担いでいる。【ご苦労様です、ほんとに。】
12時15分、山頂到着。スペースはさほどない。360度の展望に感嘆の声があがる。うわさに聞くお釈迦様とご対面〜。 お決まりの乾杯をした後、神戸からいらしたというカップルと一緒に山座同定した。ホームグラウンドの金剛山が遠くに、しかしはっきりと見える。 神戸のおふたり曰く、「晴れた日なら六甲山からもこの山見えますよ。」
風が強いので早々に下ることに。水場まで戻って昼食をとった。今朝、飯ごう炊さんの腕前を発揮した Jさん作のご飯で作りおいていたおにぎりと温かいインスタントのおみそ汁。そして、Kさんが淹れてくれたコーヒー。 青空の下では何もかもがおいしいね。下りは雲が出てきて、ひと雨降るかもと心配したが、何とか免れた。2時間弱で登山口に。
帰路、「星の国」のホテルの温泉をいただいた。静かで気持ちのいいお湯でした。

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