かなり上の方まで車で上がることができます。途中、宿泊施設などもあったようです。登山口には駐車場とトイレがあります。
寒い場合に備えて、防寒の衣服等は準備してきましたが、予想に反して暑い。分厚いアンダーシャツがアダになりました。
登山口から数分で雌滝が姿を現します。沢を右に見ながら登っていくと終わりかけとはいえ美しく彩られた紅葉とともに雄滝が見えてきます。年配のご夫婦らしきお二人が休憩しておられました。
木の橋を渡って今度は滝を左側に見ながら歩いていきます。木々も、滝のマイナスイオンを浴びて癒されるのか、滝の周辺は他に増して色鮮やかです。
落ち葉が積もった道は踏み固められて歩きやすい道でした。
しばらく、水音を聞きながら歩きます。その音は涼やかですが、晩秋とは思えない暖かさで、30分も歩くと汗だく。衣服調整の休憩をとりました。
やがて、小さな滝が二筋落ちているところに着きました。滝壺というほどではありませんが、水たまりのようになっていて、水面に色とりどりの落ち葉が浮かんでいました。
ここで、水の流れとお別れです。今まで、そのせせらぎの音を聞きながら歩いていましたが、急に森閑としてひと気のなさを意識させられます。
多く見えた秋色の木々も少なくなり、杉の植林帯に入ります。
そして、急な登りの始まりです。とはいえ、ひと汗かいていますし、足もここまでの間に慣らされていますからさほど苦痛ではありません。
やがて岩座神コースとの合流点に到着。標識には「山頂まで40分」とあります。階段状の道が続くのが少し難儀なのと細いロープが垂らしてある所が何カ所かあります。でも、振り返ると、周辺の山や集落が穏やかな姿を見せてくれますので気持ちは和みます。
道の両側に熊笹が多く見られるようになり、一層急になった道を一気に登ると空が開け、山頂です。360度の展望が素晴らしい。残念ながらやや靄がかかってますが、重なり合った山々が遠くまで見えます。
那岐山あたりまで見えると山のガイドブックに載っていましたが、その判別はできませんでした。
遅い昼食をここでとることにしました。今日のお昼はナント!焼がにっっ!!前日、香住の民宿に泊まったのですが、カニのボリュームが凄くて全部食べきれず、そこで一計を案じて焼がににして山頂まで持って上がったのです。
この時期だから腐る心配はないし、冷めてもさっとあぶれば充分美味しいだろうと。
結果、バッチリでした。v(^^)v 山の上で食べるカニは格別美味しくて二人、黙々と食べました。
他の人から見たら変な二人だったかもね。ちょっとセコイのは許してね!
下りは来た道を戻りました。登りの急な道が今度は下りですから、
滑りそうで気を抜くことができません。慎重に足を運びました。
山頂は私たちを含め4組だけでしたし、行き交った方々は数えるほどでとても静かな山でした。
途中から雲が広がりましたがまずまずの天気、眺望もよく満足の山歩きができました。